続・ユビキタスの街角

ユビキタスの街角(http://tmasui.blogspot.jp/)から引っ越してきました

ワープロやテキストエディタ上で同じ処理を繰り返したいとき、 簡単にできる場合とできない場合がある。 文字列をひとつずつ検索したり置換したりする機能はいろいろなエディタに装備されているが、 「すべての文字の間に空白文字を挿入していく」ような変わった処理を繰り返し実行させるような機能は用意されていないのが普通である。

私が開発した Dynamic Macroという機能を使うと このような処理を簡単に連続実行させることができる。 たとえば「また大阪か」を「ま た 大 阪 か」に変更したいようなとき、 空白文字をひとつずつ入力していくのは面倒であるが、 Dynamic Macroを使うと 「空白文字を入力してカーソルを右に動かす」という操作を二度繰り返した後で 「繰り返しキー」を押すことにより その操作が自動実行されるようになっている。 繰り返しキーを何度も押すと同じ処理が何度も実行される。

もっと複雑な処理を繰り返し実行することもできる。 現在のテキストをprint文で囲みたい場合、 行の先頭に「print "」と入力して末尾に「"」を追加するという操作を繰り返した後で「繰り返しキー」を押すと、 下図のようにどんどんprint文を編集していくことができる。

Dynamic Macroは20年近く前に作ったシステムで、 私はEmacs上で毎日便利に使っている。 moozさんという方に Firefox上で動くバージョン を作っていただいたので、現在はFirefoxのテキスト編集エリアでも利用することができる。

Dynamic Macroはとても便利なのに何故か一向に普及する気配がないので久しぶりに宣伝してみた。 もちろん Gyazo GIFのステマも兼ねているのだが...




昨日書いた クリアファイル整理法 について、 FaceBookで いろいろ意見や感想をいただいた。 書類の管理に困っている人は多いということなのだろう。

もらった意見に関する感想を書いてみる。

  • 番号と中身の対応を書くのが面倒なのではないか?
    ⇒ 確かに手間はかかるが、 「超整理法」や「山根式」のようにファイルにペンでタイトルを手書きするよりもパソコン上でテキスト編集する方が私には楽である
  • 「超整理法」の場合は要らないファイルが端に溜まってくるが、私の方法だと要らないファイルがわかりにくいのではないか?
    ⇒ 柵が一杯になったら要らなそうなファイルを抜き出してしまえばいい気がする
  • ソートするのが大変なのでは?
    ⇒ 新しいファイルは一番端に置くだけなのでソートする必要はない
  • 場所を移動したいときどうするの?
    ⇒ 番号をつけなおせば良い
というわけで、 今日も沢山の書類をクリアファイルで整理中なのだが快適さは昨日と同様である。 このまま使い続けられるといいのだが...

20年ぐらい前に「超整理法」という書類整理手法が提案されてかなり話題になり、 現在も似た方法を利用している人は多いようだが 「超整理法」による書類の整理には以下のような問題がある気がする。
  • 封筒にタイトルを書くのが面倒
  • 封筒の中身が見えない
  • 古いファイルを捜すのに時間がかかる
  • 古いファイルの存在に気付かず同じファイルを作ってしまう可能性がある
  • 封筒のサイズはA4より大きいのでA4用の棚で整理しにくい
計算機が充分普及した現在、 以下のような方法でもっと単純に書類の管理ができる気がする。
  • 大きく番号を書いたクリアファイルに書類を入れる
  • クリアファイルを番号順に並べる
  • 番号と中身の対応をファイルかWebに書いておく
これだけである。

これは非常に単純な方法であるが、以下のようなメリットがある。

  • ファイルにタイトルやキーワードを書く必要がない
  • 大きさがA4に揃っているのでA4用の棚や文房具で整理しやすい
  • クリアファイルは中身を確認しやすい
  • テキスト検索すればどの番号のクリアファイルに何が入ってるかすぐわかる
  • 番号順に並んでいるので、番号がわかればすぐ書類がみつかる
  • 書類の属性などを沢山記述してかまわない (e.g. レシート/領収書/確定申告用/etc.)
とりあえずこの方法を導入したおかげで書類の整理がとても楽しくなった。 長続きするかどうかは不明だが、 しばらくこれで頑張ってみたいと思っている。

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