昔家内が マインツグーテンベルク博物館 に行ったとき グーテンベルク聖書 の一部を貰ってきたのだが、 聖書のどの部分なのかわからなくてモヤモヤしていたので、ちょっと検索に挑戦してみた。

たとえば左上のこういう部分を読んでテキスト検索すればみつかる可能性があると思った。

 

昔のドイツでよく使われていた フラクトゥール という字体でラテン語の聖書を印刷したものだろうと想像できたので、 フラクトゥールの表を参照しながらテキスト検索をしてみた。

 

1行目は「et etattr sempre in templo lau」のように見えるのでググってみたが何もヒットしない。 「et erant semper in templo」でも駄目である。 30分ぐらい頑張っていろいろ試した結果、 「et erant temper in templo」で 以下の本 がGoogleBooksでヒットした!

 

どうやら「ルカ伝」を参照している本のようである。 ルカ伝のラテン語テキストは普通に見付けることができたので、 ここでページ内検索すると 「et erant semper in templo laudantes et benedicentes Deum amen」 という文字列がみつかった。 あらためてもとの画像を見てみると間違いなさそうである。 家内が貰ってきたのは「ルカ伝」の最後から次の「ヨハネ伝」につながる部分だということが判明した! \(^o^)/
GoogleBooksは「semper」を「temper」と読み間違えていたようだが、 読み辛い古い文書をスキャンしてテキスト検索できるようにしているのはたいしたもので、 そのおかげでなんとか検索に成功したといえるだろう。

Facebookで聞いてみたところ、 グーテンベルク聖書の全画像が置いてあるサイトがあったり、 Google画像検索すると 私のと同じものを紹介しているページが有ったり、 そもそも本家グーテンベルク博物館のサイトに 同じページの画像 が置いてあったり、 いろんな方向から検索することが可能だったようである。つまり、

  • 識者に聞く
  • Googleテキスト検索する
  • Google画像検索する
  • 当事者に聞く
といった各種の検索技術を駆使すれば、いまどき相当なことが検索できるものだということなのだろう。 ふだんと一風異なる検索を試してみてなんとか成功したのはなかなか楽しかった。