腕時計や壁時計は常に動いているものであり、電源ON/OFFすることはないのだが、 こういう機器はそもそも電源を切るという発想が無い。 電源を意識する必要がなく、常に電源がONになっているような計算機を使う 「ウェアラブルコンピューティング」 が将来普及すると考えている人も多い。 注目されているGoogle Glassも常時ONで使うことを前提としているので、 電源操作をしなくても「OK, Glass」と言えば認識してもらえるわけである。
一方、大抵の電灯は常時ONになっておらず、 壁のスイッチを使って使うときだけONにするのが普通である。 従来の電灯は、 「電源をONにすること」と「明るさを制御すること」が 同義であり、これを壁のスイッチで制御していたわけである。 しかし、 hueのような電灯を使うようになると、 明るさの制御と電源ON/OFFは別物だと認識されるようになり、 電源自体は常にONで良いと考えられるようになるはずである。
hueのような高度な電灯でなくても同様の状況は起こる。 我家では暗くなると自動点灯する屋外灯を数年前に導入したのだが、 センサを動かすためには常に電源が供給されている必要があるため、 家の中の電灯スイッチを「常時ON」に設定しておかなければならなくなってしまった。 誤ってスイッチをOFFにしないようにするため、 屋内のスイッチにテープを貼って固定するという情けない状況になっている。
壁のスイッチで電源ON/OFFすることにより電灯の明るさを制御するという仕組みが完全に時代遅れになっているので、
- 電源は常時ONになっている
- 様々な方法で制御を行なう