作曲家という仕事という記事を読んで、こんなことを考えてしまった。
♪そんな中でいまだに変なユーザインタフェース研究が生き残っているというのは、どうなっているんでしょうか?

これは、皮肉と言うしかないんですが、ユーザインタフェース業界では、ユーザが使ってくれる、実際にビジネスしてる人が支持してくれる、というシステムを作ってもどうしようもないことになってしまった。

つまり「システムの有用性」だけで生き残るのは不可能であると言うことになってしまったんです。では、どうするか?と言うと、互助会的な(むかしのフリーメーソンみたいな)組織を作って、架空の「権威」を作るしかない。ユーザインタフェース研究教を信じる秘密結社みたいなものですね。

まず、「使えないから流行らない」というのを逆手にとって、「使えないのではない。高度なので専門家にしか分からないのだ」という詭弁を繰り出す。そして、「一般の人には無理でしょうから、ユーザインタフェースの専門家が審査し評価します」という閉じられた世界を作ってしまい、その中で「学会」や「賞」をお互いにやり取りするわけです。それによって、ユーザインタフェース研究教に入信していれば、その世界で生きられるという構造を生み出したわけですね。